Les 4 saisons...(四季)

新国立劇場中劇場にて、バレエ・プレルジョカージュ
「Les 4 saisons...(四季)」

冒頭、静寂の中、身体に巻き付けた黒い布をひるがえしながら、静かに踊るほぼ全裸のダンサーたち。一転、ヴィヴァルディの「四季」とともに、色鮮やかな衣装に身を包み明るく軽やかに踊る。

この瞬間が何とも言えず素晴らしい。

全体的に明るく、生きることへの確かな肯定に包まれ、視覚的にも美しく、素直に楽しめた。

Aプログラムの「N」も観た上で(今回観たのはBプログラム)、色々と考えてみたかったが、日程上無理だったし、さすがにお金もきついので、こればかりはしかたない。

プレルジョカージュといえば、エロティシズムらしいけれど、そんなでもなかったかな。
エロティシズムを感じさせる場面もけっこうあるけれど、それが今回の場合、生への賛美、喜びという方向へつながり、いやらしさはない。

何も考えずにダンスを楽しみたい、そんな今の気分にとてもふさわしい公演だった。

また、ヴィヴァルディの四季の良さを再確認。